家中の物が増えがちな時期ですが、片付けに頭を悩ませていませんか?
そんな状況に対処するため、もっと手軽にできる整理の方法を実践してみませんか?
物を減らす作業を大変に感じるか、簡単にするかは、実は自分次第なのです。
今回は、手軽な整理整頓の方法を3つご提案します。
整理整頓を日常の一部に
日々の生活の中で、何かが習慣となれば、それを行うことに対する抵抗感がなくなり、自然と行動に移せるようになります。
「また部屋が散らかってるな。ああ、物を捨てるのが面倒だし、整理するのも嫌だ」と思うことが多い人は、整理整頓を生活の一部にしてしまいましょう。
習慣づけるための方法を2つ、ここで紹介します。
定期的な整理の設定
日々の生活において、例えば毎晩、毎週の金曜日、または毎月の第3日曜日など、整理を行う具体的な日時を設定し、設定した時間になったら迷わず行動に移しましょう。
これにより、すぐに習慣として定着します。
例えば、ゴミ出しの前夜には、散乱している物をゴミ袋に入れたり、買い物に出かける前に冷蔵庫を空にしたりすることが挙げられます。
人は習慣の生き物ですから、買い物に行く日がある程度決まっている場合、その日に合わせて家にある食材を使い切ることで、冷蔵庫や冷凍庫に古い食材が溜まることを防げます。
廃棄、寄付、保留用の収納ボックスを設置
家庭内で不要になった物を整理するため、廃棄物用のゴミ箱や寄付用の箱、そして保留(もしかしたら後で必要になるかもしれない物)用の「保留箱」を、手の届く範囲に設置することが重要です。
大きめのゴミ箱を用意すると、小さなゴミ箱よりも多くの不要物を処理でき、整理が進みやすくなります。
また、人は空の箱や入れ物を見ると、自然と何かを入れたくなるものです。
猫が箱に入るように、人も空間を埋めたがります。
寄付用の箱には、寄付に出す予定の物を入れます。
一定期間ごとに内容物を寄付団体へ送ることで、家から不要な物が定期的に出て行くシステムを作りましょう。
「保留箱」は、即座には捨てられないけれど将来的には不要となる可能性のある物を一時的に保管する場所です。
この方法は、捨てることに躊躇する物に対して特に有効です。
これらのボックスやバスケット、紙袋を使用しやすい場所に設置して、家族も不要品を簡単に処理できるようにしましょう。
これにより、「不要な物は家の外に出す」という習慣が家庭内に根付きます。
挑戦しにくい物は後回しに
捨てるのが難しいアイテムに最初から挑むのは避けましょう。
失敗してしまい、自己嫌悪に陥ることがあります。
「ああ、やっぱり私は物を捨てるのが苦手だ。向いていないんだ」と感じるかもしれませんが、実は対象が難易度が高すぎたのです。
捨てることに苦手意識がある人ほど、最初は簡単な物から手をつけ、徐々に慣れていくのが良いでしょう。
捨てにくい物は人それぞれですが、よく挙げられるのは以下のようなアイテムです。
学校のノートやレポート
学生時代のノートやレポート、古い日記や交換日記など、勉強や思い出に関連する紙類は捨てにくい物の一つです。
これらは自己の成長の証とも言えるもので、中には価値を感じている人もいます。
しかし、実際には過去の勉強資料が今後役立つ場面は少なく、ほとんどの情報はオンラインで簡単に得られます。
本
有益な情報が詰まった本や、幼少期に繰り返し読んだ絵本、心に影響を与えた書籍なども、手放すのが難しいアイテムです。
書籍に対しては、特に情緒的価値を感じる人が多く、「本は特別」と考える傾向があります。
写真
写真は、紙焼きであれデジタルであれ、思い出を形に残したものとして捨てがたいです。
写真を通して過去を振り返ることは大切ですが、すべての写真が同じ価値を持つわけではありません。
手紙やカード
手書きの手紙やグリーティングカードも、感情的な価値を感じやすいアイテムです。これらは受け取った時の感情や思い出を呼び起こすため、捨てるのに躊躇することがあります。
捨てることに悩むこれらのアイテムも、実際には持っていても日常生活に直接的な影響を与えるわけではないことが多いです。
捨てることが難しいなら、まずはその他のアイテムから整理を始め、徐々に慣れていくことをおすすめします。
捨てることに慣れれば、いずれ難しい物も手放せるようになります。
小区分での整理を目指す
整理整頓を進める際には、大きな目標よりも小さな区分に焦点を当て、その範囲内で作業を行うことが効果的です。
例えば、食器棚の右側の部分だけ、チェストの最上部の引き出しのみ、茶箪笥の一段限りといった具体的なエリアを定めます。
しばしば、「小さなスペースから始めてください」と強調されますが、人間はしばしば欲張りになり、計画以上の作業をしてしまいがちです。
例えば、「せっかくだから食器棚を全部片付けよう」と意気込む人が少なくありません。
しかし、このような完璧主義は断捨離において逆効果となることがあります。
少しずつ進めることが大切です。
昨日までその場所は物で溢れていたわけですから、すべてを一度に片付ける必要はありません。
少しずつ整理していけば、全体の構造にも影響を与えることができます。
例として、家の入り口にある棚は整理を始めるのに適したスペースです。
この棚には家族のものが置かれているかもしれませんが、使用していないインクカートリッジや不要な郵便物など、不用品が置かれていることがあります。
このようなアイテムは迷わず処分しましょう。
今日は、整理するに適した小区分を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか?
区画を明確に分けることが難しい場合は、数量を基準にして区切る方法もあります。
例えば、本を10冊ごとに整理し、その中から2冊を選んで処分する、タオルを30枚ごとに見て、10枚を選んで処理するといった方法です。
このようにして、少しずつ物を減らしていきましょう。
結論として
物を整理する作業を長期間避けてきた人は多いかもしれません。
数ヶ月や数年にわたって物を放置してしまうのは、一見簡単な選択肢に思えるかもしれません。
しかし、このような放置は最終的に大きな代償を伴います。
避けて通れない問題が積み重なり、いずれ解決しなければならない状況に直面するでしょう。
今日、たとえ小さな一歩であっても、何かを捨てることから始めてみてください。
片付けによる変化はすぐに感じられるはずです。
小さな行動が積み重なり、やがてはより大きな成果へとつながります。
物を整理することで、生活空間だけでなく心にも余裕が生まれるでしょう。