整理整頓をしたいけれど、「手放すのが難しい」という思いが邪魔をして、行動に移せない方も多いですね。
そんな方におすすめなのは、まず「手放せない」という考えを変えること、そして手放しやすい物から整理を始めて、少しずつ整理の習慣を身につけることです。
この記事では、その方法をご紹介します。
手放せないものは実は少ない
よく考えてみると、本当に手放せないものはそれほど多くありません。
初心者でも簡単に整理できるものは何ですか?
何でも思いのほか簡単に整理できるものです。
日常的に使用しているアイテム(例えば、毎日持ち歩く財布)や、非常に重要な物品(例:パスポート)は、そもそも「手放そう」とは考えません。
そのため、もはや「必要ないかも?」「邪魔だ」「多すぎる」と感じる物は、思い切って整理することができます。
使われていない物は、実質的には不要な物と考えても良いでしょう。
整理のハードルを下げる: 「手放せない」という概念を乗り越えて
多くの人が、「どうしても手放せない」と感じるのは、実はただの思い込みです。
自分自身で「私はこういう人間だ」と決めつけ、その思考パターンに慣れてしまうか、もしくはそう思っておくことが楽だからです。
基本的には何でも手放すことができます。
自分の身体とアイデンティティがあれば、生きていくことは可能です。
高齢者の場合、多少のサポートが必要かもしれませんが。
物が少なければ少ないほど、生まれながらの力を活かせるというのは、実際にそうかもしれません。
不必要な物をたくさん持っていて「手放せない」と言っている人は、本当に重要なものが見えていないか、自己決定の力を失っているだけかもしれません。
物の管理に脳のリソースを消耗してしまうからです。
「手放せない」と思う理由を探る
「絶対に手放せない」という感覚を乗り越えるためには、その感覚の根底にある原因を自分で探ると良いでしょう。
次に「手放せない!」と感じた時は、なぜ手放せないのか、手放したらどうなると思っているのか、そんなことを考えてみてください。
まだ使える物を捨てると「もったいない、大切にしなさい」と親に叱られる(と思っている)ため、親の承認を得てからしか手放せない、という思い込みがある方もいます。
実際にこたつ布団を捨てたら、何も変わらず、誰からも叱られなかった、という話もあります。
「できない」「手放せない」「無理だ」という感情は、自分自身が勝手に作り出したものにすぎません。
つまり、それは思い込みです。
「手放せない!」と強く感じる人ほど、その対象を手放してみることをお勧めします。
思ったほどの大問題にはならないことに気づくでしょう。
整理整頓の進め方:「捨てにくい物」を除外して整理を進める
確かに、どんな物でも手放すことは可能ですが、特に「捨てにくい物」は存在します。
部屋を整理したいと思っていても、特定の物を手放すことに抵抗を感じたり、不安に思うことがあれば、そういった物は一旦避けるのが良いでしょう。
物を捨てる際には、物理的に捨てにくい物と、心理的に捨てにくい物の二つの側面があります。
物理的に捨てにくい物
・大きくて重たい物
このような物は体力を要し、場合によっては他人の助けが必要になることもあります。
・処分が難しい物
パソコンや家電、粗大ゴミなどは、指定された場所へ運ぶ必要があるため、簡単に捨てられる物と比べて手間が増えます。
このため、処分のハードルが高まることも。
心理的に捨てにくい物
・心に深く結びついた物
子供時代のぬいぐるみや、初めて購入した万年筆、結婚旅行で配偶者と購入したペアのブレスレット、大切な人からもらった物、親の遺品など、個人的に特別な価値を感じる物は捨てにくいものです。
しかし、本当に大切な物であれば、無理に手放す必要はありません。
ただし、そういった物の数が過剰でない限りにおいてです。
誰にでも簡単に捨てられる7つの物
では、ほとんどの家庭で見つかる、容易に手放せる物を7つ紹介します。
1)冷蔵庫の残り物
冷蔵庫の中の嫌いな残り物は、新しい食料がある限り食べないので捨てた方が良いでしょう。
しかし、食べ物を捨てるのはもったいないと感じるかもしれません。
そんな時は、残り物を一気に消費することを考えてみてください。
例えば、何でもかんでもチャーハンやスープにしてしまう方法や、野菜をスムージーにするなどがあります。
賞味期限がまだある場合は、冷凍保存して徐々に消費するのも良いでしょう。
これはパントリーチャレンジと呼ばれる方法の一環です。
2)紙類
大抵の家庭には、不要な紙が溜まっています。
重要な情報が書かれていない紙は、机や床に積み重なっていることが多いので、これらは捨てましょう。
特に、床一面に紙が溜まっている場合は、整理の方法についてのアドバイスが役立つでしょう。
3)古いカレンダーや手帳
もう使っていない古いカレンダーや手帳は、新しいものを手に入れる前に捨てるのが適切です。
4)古いボールペンやマーカー(インクの出が悪いもの)
ボールペンは家庭でよく溜まる物の一つです。
普段使うボールペンを数本に絞り、残りは捨ててしまいましょう。
私の経験では、自宅用に1本と、バッグに入れておく1本があれば十分でした。
この方法を試してみると、物が溜まりにくくなります。
5)マグカップ、グラス、湯呑
飲み物用の器は家庭内で増えがちです。
セット販売されていることが多く、お土産としてもらうことが多い、プレゼントとしても適しているなどの理由で、どんどん増えていきます。
私自身は、マグカップや水筒を使用していますが、なくても生活はできます。
6)コスメのサンプル
洗面所にある引き出しや棚に、もらったコスメのサンプルをため込んでいる人は多いです。
しかし、サンプルはすぐに使うためにあるもので、長期間保存するために作られてはいません。
7)レシートやポイントカード
財布にレシートやポイントカードを溜め込む人は、家でも物を溜め込んでいる可能性があります。
財布がレシートで膨らんでいる状態は避けたいですね。
ポイントカードは実際に使う意図がある場合のみ持つことをお勧めします。
以上が、処分しやすいアイテムの7つです。
これらはいずれも小さな物であり、処分も簡単です。
整理整頓の選択肢:捨てない場合の対処法
もし物を捨てる選択をしない場合、そのまま放置しても状況は改善しません。
部屋を整理するためには、以下のようなアクションを取ることが重要です。
- 使い切る
- 人に譲る(寄付)
「使い切る」という選択をした場合、そのためには具体的な計画を立てて行動に移すことが必要です。
もし何も考えずに使い切れる状態なら、すでに使い切っているはずです。
例えば、多くのボールペンが溜まっている場合、1本ずつターゲットを絞って使い切る方法が効果的です。
ただし、それには、使用するボールペンを決め、残りを別の場所に保管する必要があります。
物を人に譲る場合は、誰にどのように譲るか、具体的なアクションプランを立てる必要があります。
このように、目標を設定し、それを達成するための行動をとることで、部屋は整理されていきます。
何もしないで放置するのが最悪の選択です。
【まとめ】
今回は、「捨てられない」と悩む人たちに、捨てやすい物から手をつけていく方法についてお伝えしました。
ゴールを設定し、それに向けてアクションプランを立て、一つずつ実行に移していくことで、少しずつ部屋が片付いていくでしょう。
頑張ってください。