部屋の散らかりを整理しようとするとき、
何を手放すべきか判断に迷うことがあるんだけど
今日は、そんな時のためのアドバイスをご紹介しますね。
各アイテムを手に取り、なぜそれがあなたのものであるのか、その存在理由を思い返してみてください。
これは、そのアイテムを保持するあなた自身の理由となります。
理由が明確で正当であれば、それを保持し続け、そうでなければそれを手放すべきです。
このテキストでは、アイテムを保持する理由を三つのグループに分けて説明します。
1.この理由があれば保持する
2.判断が難しいケース
3.この理由であれば手放す
2のカテゴリーに属するアイテムは、個人差があるため、じっくりと考える必要があります。
まず、「使わないけれど大切」という理由で不用意に保持してしまうことのないように、私が「大切なもの」に対して持っている見解を共有します。
物質よりも価値あるもの
日常生活で使用していないアイテムや、もはや必要とされない物を保持し続ける理由は、それらが大切で手放せないと思っているからですよね？
しかしながら、本当に家を満たすほどに重要な物がそれほど多いのでしょうか？
自分の人生において本当に価値あるものを挙げてみれば、大抵は時間、家族や友人、職業、居住空間などが上位にきます。
目に見えない価値あるものとしては、愛、友情、平和、音楽、生きがい、学び（教育）、趣味やスポーツ、成長、他者への奉仕、自己や世界への探求、将来の世代へ残すべき美しい地球などが含まれるでしょう。
これらの中で物理的な物はそれほど多くないはずです。
必要なのは、衣類、仕事のための道具、学びや探求のための書籍、他者とのコミュニケーションを取る手段（おそらくスマートフォン）くらいです。
本当に価値を置くべきは、自分にとって大切なものを適切に扱い、その価値を高めるのを助けるアイテムではないでしょうか？
部屋を散らかす紙の山や小物類は、実際にはそれほど重要ではなく、このような物を多く持つことで、本当に大切にしたいもの（例えば、時間など）が損なわれることがあります。
物への執着を感じる場合は、「私の人生で重要なもの」と題して、思いの丈を書き出してみることをお勧めします。
部屋の中を見渡せば、そこにある物の多くが実際にはそこまで大切ではないことに気づくはずです。
これから、物を持ち続けるさまざまな理由について見ていきましょう。
保持するための合理的で明確な理由
日常的に使用しているもの
日常生活で頻繁に使う実用的なアイテムを指します。
必ずしも毎日使用するわけではなく、時折使用するものも含めてください。
ミニマリズムを目指す方々にとって、将来的にこれらのアイテムの見直しも必要かもしれませんが、今は特に部屋をすっきりさせることに焦点を当てていますので、これらのアイテムは保持しても構いません。
実用品ではないアイテムであっても、常に目にするものはこのカテゴリーに含まれます。
例えば、子どもが小学生だった頃に修学旅行で買ってきた建物の模型など、子どもが限られたお小遣いの中から真剣に選んだという背景があるため、現在でもその思い出が嬉しいと感じるアイテムです。
ただし、このカテゴリーに含まれるのは、実際に展示して毎回見るたびに心温まるような、現在の生活にプラスの変化をもたらすアイテムに限ります。
後述するように、ただ単に置いてあるだけのアイテムは含まれません。
現在の生活に深く関わっているアイテムがこのカテゴリーに該当します。
使用していないが不可欠なアイテム
普段は使用しておらず、展示してもいないが、何らかの方法で自分の人生に影響を与えているアイテムです。
大切な人からの形見、お守り、記念品、将来的に使用する可能性のある備蓄品（食料など）がこれに該当します。
判断が難しいゾーン
存在が安心感を与えるもの
手放すことで自分の生活が損なわれるかのような感覚になるアイテムです。
着なくなったコートを手放した後に、それがクローゼットにあるべきだったと後悔し、このコートを捨てたことで心の整理がつかなくなってしまったということもあるかもしれません。
このように、特に持つ必要はないけれど、存在してほしいと思わせるアイテムがこのカテゴリーに該当します。
愛着を感じるもの
「ときめき」を感じるアイテムです。
もしときめくものを全て保持し続けたら、いくら部屋があっても足りなくなると私は思います。
しかし、好きなものを最優先で手放す必要はないと考え、このカテゴリーに加えました。
保持すべきでない理由
ここでは、物を保持する必要がない理由について説明します。
どう扱うべきか分からないため
どう処分すべきかわからない、捨て方がわからないという理由で物を保持している場合があります。
処分方法が不明なため、とりあえず保持してしまうという状況です。
このように曖昧な理由で保持している物については、この機会にその存在意義を再評価してみてください。
一般的には、保持する明確な理由がなければ、それは処分すべきアイテムです。
処分するのが面倒だから
処分が困難そう、大型ゴミの処理が面倒、分別が煩わしいといった理由で物を手放さない場合があります。
「面倒そう」という先入観だけで行動を避けていることが多く、実際には思ったほど難しくないことも少なくありません。
行動する前に懸念するよりも、実際に行動してみるほうが簡単です。
将来必要になるかもしれないと思うから
「将来必要になるかもしれない」という不確かな期待は、物を保持するための有効な理由にはなりません。
このような不確実性に基づいて物を保持しておくことは、実際には必要ない物を溜め込む結果につながりがちです。
義務感から
誰かからの贈り物や、何かの義務感から保持しているアイテムです。
他者からの要請で
自分の持ち物でありながら、他人から「捨てないで」と頼まれることで保持しているものです。
「捨てるべきではないかもしれない」「持っておくべきだろう」「もったいないから捨てないで」といった意見もこれに含まれます。
そのような要請をする人に、そのアイテムを譲ることも一つの解決策です。
適切な時期を待っている
いずれ捨てるつもりでいるが、まだその適切なタイミングではないと感じているアイテムです。
しかし、もし今がその時ではないとすれば、具体的にどのような状況がその「適切な時期」となるのかを考えることが重要です。
品質が良いから
高品質なアイテムだという単一の理由で保持しているものです。
しかし、使用していない場合、その品質は関係なくなります。
他人から預かっている
預かったアイテムは、できるだけ早く元の持ち主に返すべきです。
現在、不要品を預かってくれるサービスが数多く存在しています。
物を預かるということは、自分のリソースを大量に消費することになります。
自分自身の持ち物だけで手一杯なのに、他人のアイテムまで責任を持つ必要はありません。
まとめ
物を手放すかどうか迷った時、なぜそのアイテムを保持しているのか自問自答することを推奨しました。
散らかった部屋にある多くの物は、明確な理由がなく、「捨てるのもなんとなく…」という曖昧な感覚で持ち続けられているものが大半です。
散らかった部屋に住む人々は、そこにあるものすべてと長期間共存しています。
今のあなたにとって意味のある、深い関係を持つアイテムのみを身の回りに置いて生活するようにしましょう。
